SSDはNANDフラッシュの寿命を延ばすため、ウェアレベリングにより使用頻度の低いブロック(セル)にデータの移し替えや使用頻度の高いブロックに書き込みを行わないようにするなど、様々な内部処理が行われています。そのため、1回の上書き消去では全てのブロックに書かれたデータが消去されない場合があります
複数回消去を実行すればウェアレベリングが逆に作用して全てのブロックが消去される可能性がありますが、書き込み回数が多くなるほどNANDフラッシュに負荷がかかり、消耗してしまいます。
SSDのセキュア消去はSSDの製造メーカーがそれぞれ定めた方法でSSDの消去を行います。セキュア消去のプログラムはSSDのファームウェアに書かれているため、実際にどのような消去を行っているかを知ることは困難ですが、一般的にはウェアレベリングを無効にして全てのブロックを消去するようになっています。しかしながら、一部のSSDでは独自の処理を行い、短時間で処理が完了するものもあります。