メディアチェックの重要性
市場に出回っているUSBやSDカードなどのフラッシュメモリは、同一モデルでも製造時期などによって品質にばらつきがあります。また、近年格安で販売されているSDカードやUSB SSDの中には容量を偽装した悪質なものもあり、量産前のメディアチェックが非常に重要視されています。
U-Reachデュプリケーターはメディアのスピードチェック、容量チェック、読込/書込テスト、耐久性チェックなど、多岐にわたるメディアチェック機能を搭載しています。トラブル回避のためにも量産前にはメディアチェックを行うことを強く推奨します。
U-Reachデュプリケータに搭載されているメディアチェック機能
H5(H2):完全チェック
フラッシュメディアに対し、データの書込テスト、読込テストを実施後、フォーマットを行い書き込んだデータを削除します。
本テストはメディアの読込/書込速度のほか、不良セクタ(不良ブロック)の有無や実容量がチェックできますが、書き込みテストを行うため、データの入ったメディアでは実施できません。そのため、ターゲットに使用する新しいメディアに対して事前の品質チェックとして使用することをお勧めします。
チェック可能な項目:読込/書込速度、不良ブロックの有無、実容量
H6:部分チェック
データの入ったフラッシュメディアに対し、空き容量部分でデータの書込テスト、読込テストを実施後、フォーマットを行い書き込んだデータを削除します。読込/書込み速度、不良セクタの有無がチェック可能です。
すでにデータ入ったメディアでも実行可能ですので、マスターメディアの品質チェックにもご使用いただけます。
H3:読込テスト
データの入ったフラッシュメディアに対し、読込テストのみを実施します。書き込みを行わないのでデータが損失する心配はありません。
コピー後の品質チェックなどにご使用いただけます。
実容量チェック
フラッシュメディアの実容量をMB単位で表示します。コピー前にメディアの容量が揃っているか確認することができます。
偽装容量チェック(USB/SD)
近年、市場に出回っている容量偽装されたSDカードやUSB SSDの実容量をチェックすることができます。容量偽装メディアはPC上などでは表記容量と同じだけのキャパシティを持っているように見せかけるので、このようなツールを用いないと偽装を見破ることはできません。
R/Wスピードチェック
メディアの速度を測定します。およそ10秒程度で完了するので、コピー前にメディアの速度にばらつきが無いかを短時間でチェック可能です。
書き込みテストを行うため、データの入ったメディアではご使用いただけません
耐久性テスト(一部モデルに搭載)
メディアに対し、読込テストと書き込みテストを指定した回数、または時間分繰り返し行い、メディアの耐久性をチェックします。
30分から最大30日までの期間で設定可能です。
耐久性テストは原則フラッシュメモリ製造業者向けの機能となります。長時間のテストはNANDフラッシュのセル寿命を著しく縮めますので、マスターデータ作成用メディアや配布予定のあるメディアでは実行しないようにしてください。