各種記録メディアの完全コピー
U-Reach製デュプリケーターは、USBメモリ、SDカード、CF、CFastなどのフラッシュメディアのほか、HDD、SSD、NVMe M.2 SSDの完全データコピーを行うことができます。フォーマット情報やパーティション情報、OSを含むシステム部分もすべてコピーされるので、PCのキッティングや車載カーナビゲーションシステムの更新メディア量産、アミューズメント機器や産業向け組込機器などの生産に幅広くご利用いただけます。また、スタンドアローンで動作するため、誤操作によるマスターデータ消失や、ウイルス混入の心配がなく、効率の良い生産環境を提供します。
速度低下なく複数メディアに同時コピーが可能
PCのファイルコピーは小さいサイズのファイルが多数あるとコピー速度が著しく低下することがありますが、U-Reachデュプリケーターの場合、ファイルの量やファイルサイズに左右されることなく一定の速度でコピーを行うことができます。また、U-Reachデュプリケーターはコピー先のメディア枚数が増えてもコピー速度が低下することがありません。
デュプリケーターによってはコピー先メディア全体の速度を検知し、コピー速度の遅いメディアを自動的にコピー中断し、全体のコピー速度を上げることで作業効率を向上させる機能を搭載しています。
U-Reachデュプリケータに搭載されているコピー機能
セクタコピー:全セクタ(セル)を完全コピー
メディアに記録されているデータをセクタ単位(HDDの場合)、セル単位(フラッシュメモリの場合)でコピーしていきます。データの内容やフォーマット形式、パーティション情報、OSの種類を問わず完全な複製を作成可能ですが、最終セクタまでコピーを行うため大容量メディアのコピーには時間がかかります。
メリット:内容を問わず完全なコピーが作成できる
デメリット:容量が大きいとコピー完了に時間がかかる
システム&ファイルコピー:データ部分のみをコピー
メディアに記録されているデータ部分だけをコピーします。例えば1TBのHDDに20GBのデータが入っていた場合、データ部分の20GBのみをコピーするため、セクタコピーに比べ高速にコピーが完了します。フォーマット情報やOSを含むシステム情報もコピーされますが、対応フォーマットが限られます(NTFS、FAT32、HFS、HFS+、EXT2/3/4)。
メリット:データが入っている分だけコピーするのでコピー時間が短い
デメリット:対応フォーマットが限られる(NTFS、FAT32、HFS、HFS+、EXT2/3/4)
コピー支援機能
コピー&コンペア
コピーしたデータがマスターデータと一致しているか比較(コンペア)を行います。コピー後、自動的にコンペアを行うコピー&コンペア機能が全てのU-Reach製デュプリケータに搭載されています。
コピー機能のみ、コンペア機能のみをそれぞれ単独で実行することも可能ですが、データの正確性を担保するためコピー&コンペア機能を使用することをお勧めいたします。
エラースキップ
メディアに不良セクタがある場合、そのセクタをスキップしてコピーを続行します。
不良セクタが大量にある場合、コピー速度が著しく低下することがあります。また、エラースキップをしてコピーが完了した結果、コピー先のメディアが正常動作するかについてはサポート対象外となりますので、コピー後の動作確認は入念に行うことをお勧めいたします。